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  はさみで畑の草取り

庭や畑の草取りは、どのようにされていますか?
手で草を抜く、あるいは、ねじり鎌、草刈機など様々でしょう。いずれにせよ、そのまま草を生やせないので草をとってキレイにすると言うことだと思います。

それでは、草を綺麗にとるとは、どのようなことでしょうか?
小さな奇麗な花が咲いていたり、ヨモギの新芽の群生があったり、食べれる野草が生えていたり、虫さんの家があったりすると全滅させるには偲びありません。そのため僕は、はさみや鎌で仕分けながら草刈りをしてしまうのです。そうなると草取りが楽しくてたまりません。

時には、草や土の中から虫さんが飛び出してきます。でも皆さんが心配するように、いきなり噛みついたり刺したりすることはなく、たいがい虫さんが逃げていきます。
蜂の巣がある場合は、注意が必要ですがいきなり襲ってくることはありません。その前に蜂の方から「近づかないで」と威嚇してきます。生き物がこちらの気配に気づいて何らかの合図をしてくるものです。

生き物にとっては、この気配を感じることなくボーとしていれば食べられてしまいます。彼らにとっては生死にかかわる大問題です。
問題なのは、それに気づかなくなってしまった人間の方なのです。

そうしているうちに草取りの方法が「はさみ」「鎌」となった訳です。
ホームセンターなどで売られている「剪定ばさみ」というやつです。手のサイズに合ったものが良いと思います。

 
 

草取り(草の剪定)方法ですが、草を根っこから抜くと草に根が付いてきて、その根が地面に接するとまた生えてきます。
また、根を抜くとその場の土環境を荒らしてしまいます。
そんな無駄な労力や環境破壊を招かないように、草の生え際(根と茎の間)(地面の位置)でハサミ(鎌)で切る!にしています。

 
 

草は、地面から一本の茎が出ていてその上に枝葉がついてきます。枝葉を見ると草がいっぱい生えているように見えるのですが、茎を地面の位置で切るとあっさりと草の量が減ります。

それぞれの草が生える理由は、すべてにあるのだとは思いますが癖の良い草のみを残します(これも人間の勝手ですが・・・)
カヤ類の草やトゲがある植物、木に巻きつくツタ類、繊維の堅い竹類、かぶれるウルシ類、老齢な植物などを上記の要領で切っていき、若くて柔らかい草や奇麗な花が咲く草、食用にできる植物などを残していくと美しい植生が再現されます。

カヤ類の古株は根元からハサミで切ることは困難ですが、根本でなくても下方の切れるところで何度か切っているうちに勢いが弱ってきてそのうち生えなくなります。
また、剪定ばさみで切った草は、集めて一角に集めるのではなく、出来るだけ草が生えていた場所に放置します。
これは、その種の草がなぜそこに生えているのかということにつながります。「その場所にその草が生える必要があったから生えた」ということです。
つまり、「その場所(土地)には、その植物が生える条件があったから生えた」の逆で、「その植物がその場所(土地)に生える必要があったから生えた」が本当のように感じます。実際、痩せた土地から肥えた土地に変わる過程で、植生が変わっていくことがわかっています。

化学肥料の成分がどのように発明されたかご存知でしょうか?そこの草を燃やして成分を分析すると窒素・燐酸・カリが検出され、それを化学物質で同じように合成配合したら植物が良く成長したからなんですよ。そこの草を燃やして、そこにまけば、良い肥料になるということ。昔話の「はなさか爺さん」を思い出しますね。
とすると一番シンプルで自然な草取りの方法は、切った草をその場に放置!になるでしょう。よく考えてみて下さい。自然界で草木が枯れた時、その場で枯れていきます。そして新たな植物が生えることと同じです。

「そんなに呑気に草取りをしている時間がない」と思われる方もいるでしょう。自然界の時間の流れからすれば決して長くないと思います。
このような草取りを2・3年しているうちに厄介な草が生えにくくなってきます。

理由は分かりますよね。



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