自然野菜|岡山の無肥料・無農薬 自然栽培「ゆい畑」











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旬の野菜 ゆい畑の思い 栽培の基準 無肥料栽培 販売について ゆい村物語
 
目次

1.自然栽培の考え方
2.自然栽培と虫
3.自然栽培の土
4.敷草
5.無肥料栽培の方法

 

  自然栽培の考え方

「ゆい畑」では、自然界と共存する栽培を心がけています。
数多ある自然栽培には、様々な手法があり、耕さない、草を刈らない、肥料が...等「こうでなければならない」とは思いません。自然界からするとちっぽけなことなのです。

 

では、どのように作物を育てれば良いのでしょうか?
 

結論から言うと人間が「あれ」や「これ」やすること自体が自然栽培にならないということです。
チッソ・リン酸・カリが必要と一般的に言われますが、それらやその他の化学物質などを大地に投入することによって、それぞれの作物に合った成分バランスが崩れ、結局「肥料が足りない」「病気が出た」「害虫が発生した」等となり、その言い訳・理由付けは呆れるほどあります。そして更におかしなことになっている。そもそも人間が最適な土壌環境を作ることは出来ず、作物に悪影響を与える原因を作っていると言うことなのです。合わせて美味しさや栄養も失っています。

自然野菜を作る究極の選択は「何もしないこと」となりますが、それは自然界の成せる業で人間にはできません。
自然界をよく見て下さい。
・長期間放置している土地に地肌が見えていますか?
・虫たちが居る場所居ない場所はどんな所ですか?
・落ち葉が堆積してる場所の香りは?
・刈り草を積んだ下は、どのような状態ですか?
・自然な土地で植物は栄養の取り合いをしていますか?
・野生の草葉は、どんな色をしていますか?
・自然の草原に害虫が大量発生していますか?
 等々
それをヒントにして畑全体を素直に自然界の一部として見れば、完全でなくても自然に無理をかけない方法で作物を栽培できるようになります。
既存の野菜作りの「先入観」(こうしなければならない)「一般常識」(普通はこうである)を捨てて、直感で作物を見て育てればきっと美味しい野菜ができることでしょう。

 

では、自然野菜は、どんな味がするのでしょうか?
 

・ 生で食べておいしい
・ 体に吸い込まれるように入ってゆく
・ 食べた後に幸福感をともなう
・ 味が濃厚
・ 味にまったく、いやみがない
・ むかし食べた懐かしい味がする

「ゆい畑」の自然野菜を店舗で販売すると「味が濃厚」「エネルギーを感じる」「何か分からないが一般の野菜とは何かが違う」と言われることがあります。
おそらく先に説明した自然界に近い環境を意識して栽培することで野菜へのストレスが少ないことが美味しさの要因ではないかと考えています。また、バイオダイナミックの手法を用いることでより自然界(天体を含む)から野菜に良い成分が吸収されているものと思われます。
このような自然野菜を食して、様々なストレスや要因で病んでいる各々が元気になっていただけるれば嬉しい限りです。

 

 

  自然栽培と虫

畑の虫と聞くと多くの人が害虫と捉えるかもしれません。しかし、自然栽培に虫は必要不可欠な存在なのです。
実際に虫をじっくりと観察してみてください。明らかに「やめてー!」という動きをする虫と「何をしているのかわからない」虫、だからと言ってこの虫は悪くて、この虫は良いというのは人間から見た偏見だと思います。例えば「いわゆる悪い虫」=「害虫」をこの世からすべて消すとします。すると生態系の連鎖が途切れて「いわゆる良い虫」にも影響が出てきます。つまりすべての虫が必要であり、害虫はいないということなのです。
皆さんがイメージする害虫は、一気に作物を食い荒らす虫でしょうか?報道の仕方にも問題がありますが...でも、それらはすべて原因や理由があって、それを人間が単純に虫の責任にして問題の本質を見ていないということなのです。
僕の感じている原因は、『農薬や化学肥料、言わば本来自然界に存在しない物質を分解して本来の自然に戻そうと虫が野菜を食べている。それは病気も同じ原理であるし、雑草が生えるのも自然の正常な状態に戻そうとする作用が働いている。しかし、それに気づかず更に自然に反する力が大きくなると地球温暖化や自然災害、疫病の発生が起こり更に大きな力で正常化しようとする』と感じています。
つまり、自然界のバランスが崩れそうになると自然界が淘汰するということ。畑においても野菜を食べる小さな虫をカエルやトカゲが食べているし、そのカエルをヘビが食べる。トンボが飛び始めると虫が減る。熊蜂が近くを飛び回っていると思うと僕によって来る蚊を食べてる等、「ゆい畑」だけでも見えていない多くの生体連鎖が営まれています。
このような自然界の理(ことわり)を理解し、野菜を育てることこそ『自然栽培』だと思っています。

 

 

  自然栽培の土

「良い土を作る」とよく言われますが「良い土」はどのような土か、具体的に説明できるでしょうか?
結構適当な感があり、成分バランス(窒素・リン酸・カリ)?ふかふかの土?雑草が生えない土??、そもそも人間が土を作ることなんて出来ません。また自然栽培の野菜を育てるのに地面の土に注力しているなんて、全然幼稚な話です。
「ゆい畑」から見ると土は野菜を育てるための媒体でしかなくて、自然界の影響を受ける受動態でないかと感じていて、その作用に関連しているのが微生物でないでしょうか。
同じ畝(土)であっても、前作の発育が悪かったのに今回はものすごく立派に育つなんてことがよくあります。「種まき時期や作物の種類が違うからだよ」と何かと人間は理由をつけますが、自然栽培で大切なのは固定概念に囚われずにあなたが感じた直感が重要であり正しいことです。そうして観ると土に対しての自然栽培の本質を知ることができるでしょう。

 

 

  敷草

敷藁ならぬ敷草が大切。本来、野菜(野草)は草が生えている地面から芽を出し育ちます。そのため、芽が出たよろよろと倒れそうな苗を回りの草が自立できるまで支えてくれます。また、雨による地面からの土の撥ねかえりによる病気になる問題もありません。
つまり、人間が土を耕し種を蒔くことで自然な状態を破壊しているのです。それをケアーする方法が敷草ということなのです。

敷草のメリットは他にもあります。
・土の地肌が見えないので日照りによる水分の蒸発を防いでくれます。
・敷草が腐食すると野菜の栄養源となります。
・敷草を敷くとその下に多くの生物や微生物が活発に動き回り土を柔らかくしてくれます。
・畑回りの草を刈り野菜の根元に敷き詰めるので周囲の除草も兼ねて一石二鳥になります。
つまり、農薬や肥料に匹敵する効果があるということになります。

 

 

  無肥料栽培の方法

種まきカレンダーを見て種まき時期のスケジュールを立てます。
ほうれん草は「葉菜の日」、人参は「根菜の日」、トマトは「果菜の日」。それを各野菜の種まき時期と重ね合わせて農事予定を決めるわけです。

 

自然栽培の畑では、耕起はしないことが多いようですが「ゆい畑」では、備中鍬で土を軽く浮かしてほぐします。出来るだけミミズを傷つけないように最小限の鍬入れです。軽くほぐすのは、冬季に眠っていた畑を揺り起こす感じでしょうか。鍬入れで安定を失った土環境を整えようとして微生物や虫類が動き始め、静かに土中に留まっていた活力が呼び起こされるように感じています。

 

軽く耕した畝の表面の土塊を種まきができるように手で細かく砕きます。そして指で溝を掘りながら指にあたる小石や草片を取り除きます。この時の土いじりが僕は好きです。
溝の中に在来種のタネをパラパラと蒔きます。そうすることで耕起直後の土が安定へ再生する勢いに乗じてタネの発芽や初期の生育が助長されるように思われます。

 

種まきの後には、溝の中腹の柔らかな土を指肌で崩します。これで種まきは完了ですが最後に種を蒔いた溝の上に柔らかな枯草や刈草を薄く被せてあげます。これがポイントです。

 

畑の手入れは、種蒔きと同様に種まきカレンダーの暦を見て行います。
「ゆい畑」の植付は「葉菜」「根菜」「果菜」を畝毎に順に並べ、作付け半期ごとに一畝ずらしながら栽培してゆきます。こうすることで星々からの優位な影響のバランスがとれて、輪作障害といわれる状況がなくなるように感じています。


 

手入れの内容は、種蒔後の土寄せや草敷、虫を違う場所へ移動(殺さない)、水やり、畑周辺の草刈りなどの一般的な畑作業です。違うところは畑の様子を観察していること(暦と野菜の成長具合、虫の動き、草の伸び方等)、また畑周辺の草を敷草として引き込んで地肌が見えないように敷くこと、激しい雨が降る時に土の跳ね返りが葉の裏につかないように野菜の周辺に草を敷くことに気を付けています。こうすることで野菜のダメージ和らげ、病気や虫のいたずらを防げているようです。

 

 

そうしてできた野菜は、自然災害の影響を受けにくく、丈夫で生き生きとしており、濃厚で美味しい味の野菜に仕上がります。



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