種まきカレンダーを見て種まき時期のスケジュールを立てます。
ほうれん草は「葉菜の日」、人参は「根菜の日」、トマトは「果菜の日」。それを各野菜の種まき時期と重ね合わせて農事予定を決めるわけです。
自然栽培の畑では、耕起はしないことが多いようですが「ゆい畑」では、備中鍬で土を軽く浮かしてほぐします。出来るだけミミズを傷つけないように最小限の鍬入れです。軽くほぐすのは、冬季に眠っていた畑を揺り起こす感じでしょうか。鍬入れで安定を失った土環境を整えようとして微生物や虫類が動き始め、静かに土中に留まっていた活力が呼び起こされるように感じています。
軽く耕した畝の表面の土塊を種まきができるように手で細かく砕きます。そして指で溝を掘りながら指にあたる小石や草片を取り除きます。この時の土いじりが僕は好きです。 溝の中に在来種のタネをパラパラと蒔きます。そうすることで耕起直後の土が安定へ再生する勢いに乗じてタネの発芽や初期の生育が助長されるように思われます。
種まきの後には、溝の中腹の柔らかな土を指肌で崩します。これで種まきは完了ですが最後に種を蒔いた溝の上に柔らかな枯草や刈草を薄く被せてあげます。これがポイントです。
畑の手入れは、種蒔きと同様に種まきカレンダーの暦を見て行います。 「ゆい畑」の植付は「葉菜」「根菜」「果菜」を畝毎に順に並べ、作付け半期ごとに一畝ずらしながら栽培してゆきます。こうすることで星々からの優位な影響のバランスがとれて、輪作障害といわれる状況がなくなるように感じています。
手入れの内容は、種蒔後の土寄せや草敷、虫を違う場所へ移動(殺さない)、水やり、畑周辺の草刈りなどの一般的な畑作業です。違うところは畑の様子を観察していること(暦と野菜の成長具合、虫の動き、草の伸び方等)、また畑周辺の草を敷草として引き込んで地肌が見えないように敷くこと、激しい雨が降る時に土の跳ね返りが葉の裏につかないように野菜の周辺に草を敷くことに気を付けています。こうすることで野菜のダメージ和らげ、病気や虫のいたずらを防げているようです。
そうしてできた野菜は、自然災害の影響を受けにくく、丈夫で生き生きとしており、濃厚で美味しい味の野菜に仕上がります。
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