ご縁があって、岡山市北区でありながら近隣に4軒しか住んでいない集落の空き家を借りることができました。この家を借りることにしたのは、家の裏山に8畝ほどの畑にできる場所があったからでした。
この場所は草が背丈ほどまで伸びていて、その中にイノシシの通り道がある状況でした。
草刈機で草が伸びては刈り、伸びては刈りを繰り返して刈草を土に戻してゆくのと同時に、山際から畑に覆いかぶさってくる竹林や樹木をノコギリやチェーンソーで伐採を行い、採光面積を広げていきました。
さて、畑の開墾です。耕運機を購入しようとも思いましたが、費用対効果いわゆるコスパですね、+環境負荷を考えました。何よりも良かったのは、鍬で畑を耕すと「身体が嬉しい」ということが分かったことです。他の農家の人からも同じ感想を聞くことがあります。大地に鍬を入れて耕すことにより、何か変化が起きていて、「自分も嬉しい」し、「大地も嬉しい」又、「地域も嬉しい」となっているようです。
まずは、鍬で畑を耕起していきます。長年放置されていただけあって、かなり草の根が這ってます。ひたすら坦々と耕起しながら地球的な要素をほぐしていきます。時々、腰を伸ばしながら辺りに気を配ると鳥の鳴き声や木が揺れる音が聞こえます。耕運機では、この声は聴けなかった。鍬で畑を耕す崇高さを感じます。
次に耕起した畑を畝にしていきます。かなり無理くりですが、何とか畑らしくなってゆきます。畑の根張りした草は、出来るだけ根の土を落としてとりあえず畑周辺に投げておき、後で堆肥に混ぜ込む予定にします。
やっと、畑のようになってきましたが、まだ畝の勾配や土質の不均等、小石や根深い茎などが残ります。まずは種を蒔いてみましょう。
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